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田中 隆一; Y.Li*; 田村 直幸
JAERI-M 7000, 18 Pages, 1977/02
ポリカーボネートフィルムの吸光度変化を利用する電子線およびコバルト線の大線量測定の試験を行なった。0.1mmの厚さのフィルムが最適な試料として選ばれた。測定可能な範囲は1~300Mradであり、試料間のレスポンスのバラツキは3.5%以内であった。放射線により誘起された330mmでの吸光度は1日間の放置で7~13%フューディングするが、その後のフューディングは一日あたり約0.4%である。フューディングは線量、保存温度、フィルムの厚さ、波長に依存する。実用的な測定には1日間放置するかあるいは100C1時間熱処理することにより吸光度を安定化する必要がある。今後10Mrad以上の大線量の測定が重要になることを考慮し、ポリカーボネートの有用性について他の線量計、特にPET、CTAフィルム線量計との比較検討を行ない、300Mrad程度まではポリカーボネートが最も有用であることがわかった。